1 一帖目三通「猟漁」 意訳(お東)

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第一帖 第三通 意訳「明るい生活者」

『 御文さま 真宗の家庭学習 』東本願寺出版部 より


 真宗の教えをいただく明るい心(安心(あんじん))の生活というのは、世間の常識のように 悪い心がけを直せ と要求されるのでもなければ、欲や腹立ちの心をやめよ と言い聞かすのでもない。たとえ 世の下積みとなってみんなに頭が上がらない商売 や人に使われる仕事をしていても、あるいは そんな仕事をする者は地獄行きだ とまで言われても、猟師、漁夫(ぎょふ)となって生き物を殺さなければ生活できない悲しい人生を歩み悩まなければならない人であっても、そのような救いなき毎日に振り回されている私たちを、「決してお前はダメではないぞ」と よみがえらせる阿弥陀さまの眼(まなこ)に気づいて、ただ一筋に 明るい眼(まなこ)の世界 に向かい、自分の狭い眼(まなこ) を 頼り とすることをやめるならば、向こうから 素晴らしい人生 が開かれるのである。そのときからはどういう心で南無阿弥陀仏と称えるか と言えば、「阿弥陀如来の明るい眼(まなこ)をいただき、生き生きとした人生を歩ませていただきます」という、お礼の念仏 を 一生涯 忘れずに称えるがよい。この姿を真宗の教えをいただく明るい心の生活を営む者 と呼ぶのである。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。